猫はとても自由気ままな生き物で、それが魅力でもあります。
猫を飼う際には、猫が十分にのびのびと過ごせる環境を提供したいと思うかもしれませんが、同居する場合には「壁が傷つくのではないか」「猫が運動不足になって暴れるのではないか」という心配もあるでしょう。
特に新築の家の場合、これらの問題がより気になることでしょう。
そこで今回は、新築の住まいで猫と一緒に生活するために必要な設備や間取りのポイント、注意点をまとめました。
猫の習性を確認しておこう
環境省では、交通事故を未然に防ぐためや、ご近所トラブルを避けるために、猫を室内で飼育することをおすすめしています。
しかしながら、室内飼育にはいくつかのデメリットもあります。
例えば、猫が退屈に感じる可能性や、室内の傷や汚れが心配されることです。
まずは、猫の習性を正しく理解し、猫が快適に過ごせる室内環境を整えることが重要です。
猫の習性
猫には以下のような特徴があります。
1. 爪をとぐ:猫は爪をとぐことが習性としてあります。
これは自分の爪を研いで整えるだけでなく、爪を伸ばしたりストレスを発散するためにも行います。
2. きれい好き:猫は非常にきれい好きな性格を持っています。
不潔な環境や汚れたトイレなどは避ける傾向があります。
3. 高い所に登りたがる:猫は高い所に登ることが好きです。
これは狩りの際に外敵や獲物を見つけやすくするため、あるいは安全な場所を確保するためです。
4. 身を隠せる狭い場所を好む:猫は身を隠せる狭い場所を好みます。
これは自分を守るために必要な行動です。
猫にとっては狭い場所が安心感を与えます。
5. 縄張り意識が強い:猫は縄張り意識が非常に強い動物です。
自分のテリトリーを確保し、他の猫や侵入者を威嚇するために縄張りを守る必要があります。
6. 日向ぼっこをする:猫は日向ぼっこをするのが好きです。
これは体温を保つために日光を浴びることであり、また体についたダニを駆除する効果もあります。
以上が猫の一般的な習性です。
これらの特徴を理解し、猫が生活する環境を提供することで、猫の幸福度を高めることができます。
新築で猫と快適に暮らすポイント
これまでお伝えしたように、猫は縄張り意識が強く、環境の変化に敏感です。
そのため、新築で猫と暮らすにはいくつかのポイントに注意が必要です。
爪とぎ対策
まず、新築を購入する際に考えておきたいのは、「猫の爪とぎ対策」です。
新築を綺麗な状態で保ちたいと思う方も多いと思いますが、猫の習性を考えると、壁や床、家具などをどのように守るかは悩ましい問題です。
爪とぎ対策の基本は、無理にやめさせるのではなく、「爪とぎができる場所」を用意して猫に覚えてもらうことです。
専用の爪とぎ場や爪とぎ用の柱を準備しておき、猫に優しく教えてあげましょう。
猫が定着するまで繰り返し教えることが重要です。
もし猫がなかなか定着しない場合は、爪とぎ場所の位置を少し移動したり、向きを変えたりしてみると効果的です。
お気に入りの爪とぎ場所ができれば、他の場所で爪とぎをすることは少なくなるはずです。
ただし、猫が爪とぎ場所を覚えても、時には壁や床で爪とぎをしようとすることもあります。
そのため、新築の場合は、爪とぎ以外の場所に対策を施す必要もあります。
例えば、壁には専用の保護シートを貼ったり、コーナーを布で保護したりすると効果的です。
また、後でもご紹介する専用アイテムを導入することも検討してみましょう。
運動不足対策とストレス解消
猫は本来狩りをする動物なので、室内での飼育では運動不足が問題となります。
また、猫は高い場所に登ることが好きな傾向があるため、段差を作って上り下りができるスペースを提供することが必要です。
さらに、室内で退屈しないように工夫する必要があります。
退屈な状態が続くと、猫はストレスを感じて脱走などの問題が起こることもあります。
そのため、窓の外を眺められる場所を設けると良いです。
日当たりの良い場所なら、日向ぼっこもできて一石二鳥です。
また、猫の縄張り意識も重要ですので、人があまり立ち入らない専用のプライベートスペースを設けることをおすすめします。
トイレ対策
この猫はとても清潔好きですので、トイレの状態には非常にこだわりがあります。
不潔な環境を好まないため、猫用トイレを設置する場所は、掃除のしやすさを考慮して選ぶことが重要です。
また、ニオイがこもらないようにするため、トイレの設置場所には換気扇を配置することも重要です。
ただし、先ほど述べたように、猫は自分の縄張りに非常にこだわりがあるため、人目につかず、静かで狭い場所にトイレを設置することが基本です。
まとめ
猫は爪とぎの習性を持っているため、まずは猫が爪とぎをする場所を用意し、壁や家具を保護することを考えましょう。
また、猫は縄張り意識も強い一面がありますので、猫用トイレは人目につかない場所に設置すると良いでしょう。
室内飼育をしている場合、猫が十分に運動できず退屈することでストレスがたまることもありますので、適切な運動や刺激を与える方法を考えることも重要です。
キャットウォークやキャットタワー、出窓などの設備を用意することで、猫が自由に遊びや休憩ができる環境を作ることができます。
さらに、さまざまなアイテムを導入することで、猫の快適性を向上させることも可能です。
猫のための快適なベッドやクッションを用意すると、猫はよりくつろいだ状態で過ごすことができます。
猫が喜ぶおもちゃや猫草なども提供することで、猫の好奇心を刺激し、退屈を解消することができます。